MACDは「移動平均収束拡散手法」と呼ばれるテクニカル指標で、トレンドの強さと方向、売買シグナル を判断するのに使われます。
1. MACDの基本構成
MACDは以下の3つの要素から構成されます。
① MACDライン
- 計算式: MACD = 短期EMA(12) − 長期EMA(26)
- 価格のトレンド(上昇 or 下降)の方向を示します。
② シグナルライン
- 計算式: MACDラインの9日間のEMA
- MACDの動きを平滑化し、売買シグナルを出すために使われます。
③ MACDヒストグラム
- 計算式: MACDライン − シグナルライン
- MACDラインとシグナルラインの差を棒グラフで表示。
- トレンドの強さを視覚的に判断するのに役立ちます。
2. MACDの見方と売買シグナル
① ゴールデンクロス(買いシグナル)

このチャートは MetaTrader 5 (MT5) を使用して作成されました。© MetaTrader 5
- MACDラインがシグナルラインを下から上にクロス
- 上昇トレンドへの転換を示唆
- エントリーポイントとして有効
② デッドクロス(売りシグナル)

このチャートは MetaTrader 5 (MT5) を使用して作成されました。© MetaTrader 5
- MACDラインがシグナルラインを上から下にクロス
- 下降トレンドへの転換を示唆
- エグジットや売りエントリーのサイン
③ MACDヒストグラムのゼロライン突破

このチャートは MetaTrader 5 (MT5) を使用して作成されました。© MetaTrader 5
- ゼロラインを上抜ける → 上昇トレンドの強まり
- ゼロラインを下抜ける → 下降トレンドの強まり
- トレンドの方向性を判断するのに使える
④ ダイバージェンス(乖離)
- 価格は上昇しているのにMACDは下降している → 弱気ダイバージェンス(下落の予兆)
- 価格は下降しているのにMACDは上昇している → 強気ダイバージェンス(上昇の予兆)
- ダイバージェンスはトレンド転換のシグナル となることが多い
3. MACDの活用ポイント
- トレンドの確認
- MACDがゼロより上なら上昇トレンド
- MACDがゼロより下なら下降トレンド
- エントリータイミング
- ゴールデンクロスで買い
- デッドクロスで売り
- フィルターとして利用
- 他のインジケーター(RSI、ボリンジャーバンドなど)と組み合わせると精度が上がる
4. MACDの設定変更
MACDのデフォルト設定は「12-26-9」ですが、トレードスタイルに応じて変更可能。
- 短期トレード向け(感度を高める)
- 例: 5-13-6
- 長期トレード向け(ノイズを減らす)
- 例: 24-52-18
まとめ
✔ MACDラインとシグナルラインのクロスが売買サイン
✔ ヒストグラムのゼロライン突破でトレンドの強さを判断
✔ ダイバージェンスがトレンド転換のサイン
✔ 他のインジケーターと組み合わせると精度UP
MACDはシンプルで強力な指標なので、まずはデフォルト設定で実際のチャートを見ながら試してみるのがオススメです!
アイキャッチ画像のチャートは MetaTrader 5 (MT5) を使用して作成されました。© MetaTrader 5
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