インディケータの見方

FX学習

1. インディケータ(テクニカル指標)とは何か?

過去の価格データを基に、相場の動きを分析するツールのことです。

主に 「今の相場がどんな状態か?」 を知るために使います。

💡 ポイント

  • 未来を予測するものではなく、現在の相場の傾向を把握するためのもの
  • 単独で使うのではなく、組み合わせて分析する
  • 相場の傾向や強さを判断するためのツール

※ 例えば、移動平均線を使うと、「上昇トレンドか?下降トレンドか?」を判断しやすくなります。RSI(相対力指数)を使うと、「買われすぎ?売られすぎ?」が分かります。


2. 主要なカテゴリ

インディケータには 4つの主要なカテゴリ があります。

カテゴリ役割
トレンド系価格の方向(上昇 or 下降)を判断する
オシレーター系相場の勢い(買われすぎ or 売られすぎ)を判断する
ボラティリティ系価格の変動の大きさ(安定 or 激しい)を測る
出来高系売買の活発さを分析する

3. 各カテゴリの意味

トレンド系

  • トレンド(Trend) = 相場の方向(上昇 or 下降 or 横ばい)
  • 役割 → 今の相場が「上昇中」「下降中」「横ばい」かを判断する
  • 代表的なインディケータ
    • 移動平均線(MA, SMA, EMA)
    • ボリンジャーバンド
    • 一目均衡表

💡 :移動平均線が上向きなら「上昇トレンド」、下向きなら「下降トレンド」

このチャートは MetaTrader 5 (MT5) を使用して作成されました。© MetaTrader 5


オシレーター系

  • オシレーター(Oscillator) = 振り子のように「買われすぎ」「売られすぎ」を測る指標
  • 役割 → 相場が「行き過ぎていないか?」を判断
  • 代表的なインディケータ
    • RSI(相対力指数) → 70以上なら買われすぎ、30以下なら売られすぎ
    • MACD(移動平均収束拡散) → トレンドの転換点を探る
    • ストキャスティクス → 短期間の買われすぎ・売られすぎを測る

💡 :RSIが70を超えると「買われ過ぎ」、30を下回ると「売られ過ぎ」

このチャートは MetaTrader 5 (MT5) を使用して作成されました。© MetaTrader 5


ボラティリティ系

  • ボラティリティ(Volatility) = 価格の変動の大きさ
  • 役割 → 相場が「安定しているか?激しく動いているか?」を測る
  • 代表的なインディケータ
    • ATR(平均真の範囲) → 価格の平均的な変動幅を示す
    • ボリンジャーバンド → 価格の標準偏差を使い、値動きの幅を予測
    • 標準偏差 → 価格がどれだけ変動しているかを示す

💡 :ATRが大きいと「相場が荒れている」、小さいと「安定している」

このチャートは MetaTrader 5 (MT5) を使用して作成されました。© MetaTrader 5


出来高系

  • 出来高(Volume) = 取引の量
  • 役割 → 市場参加者の「本気度」を測る(価格の動きに勢いがあるか?)
  • 代表的なインディケータ
    • OBV(出来高加重平均) → 価格と出来高の関係を分析
    • VWAP(出来高加重平均価格) → 一定期間の価格のバランスを測る

💡 :価格が上がっているときに出来高が増えると「本物の上昇トレンドの可能性が高い」

このチャートは MetaTrader 5 (MT5) を使用して作成されました。© MetaTrader 5


まとめ

  1. インディケータは未来を予測するものではなく、相場の傾向を知るためのツール
  2. トレンド・オシレーター・ボラティリティ・出来高の4つのカテゴリがある
  3. それぞれの意味を理解することで、相場の状況を正しく判断できるようになる

※ アイキャッチのチャートは MetaTrader 5 (MT5) を使用して作成されました。© MetaTrader 5

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